先日読んだ、伏木亨(ふしき とおる)先生の書籍で、
たいへん興味深い箇所を見つけました。
『おいしさ』を分解すると、
以下の4つの要素に分けることができる、とのことです。
- 生理的なおいしさ
- 食文化のおいしさ
- やみつきを誘発するおいしさ
- 情報がリードするおいしさ
私が、
なぜ、マクドナルドのチーズバーガーを、
「おいしい」と思ってしまうのか。
4つの要素に照らして、考えてみたいと思います。
①生理的なおいしさ
ランニングの後のミネラルウォーター。
寒い冬のお鍋。
暑い夏のみずみずしいトマトやキュウリ。
生理的にぴったりで、
動物にも人間にも共通した「おいしさ」のこと、だそうです。
残念ながら、
マクドナルドには当てはまらない「おいしさ」だと思います。
②食文化のおいしさ
私の生まれ故郷である沖縄は、
基地があることで、アメリカの食文化に、
触れる機会が多数ありました。
日本国内において、
マクドナルドが初出店したのは銀座でしたが、(1971年7月)
次の出店地に選ばれたのは、沖縄だったようです。
(フランチャイズとしては初 1976年2月 浦添市・牧港)
そういうこともあってか、
わりと小さな頃から、
マクドナルドの味が身近にありました。
わたしの感じる「おいしさ」に、大きく合致します。
③やみつきを誘発するおいしさ
人間は、
油脂や甘味、アミノ酸などのうま味が大好物。
それぞれが、生命維持に必要な、
脂質・糖質・タンパク質の存在を示す味の信号でもある、
とのこと。
チーズバーガーの、
ハンバーグの油分、チーズの少量の塩味、
パテの極少量の甘味、などが、
若干の“やみつき”を誘発しているのやも知れません。
④情報がリードするおいしさ
人間に特有のおいしさ。(当たり前か…)
安全や美味、価格、産地、広告、他人の噂、
あらゆる情報が「おいしさ」を誘導。
「おいしさ」の構成要素のうち、
人間の場合、かなり大きなウェイトを占める、とのこと。
たしかに。
テレビのCMや、
実店舗入口のキレイなメニュー看板。
そして、価格。
そういった情報に引っ張られている感は、
否めませんね。
◆まとめ
分解して考えてみると、
私がマクドナルドのチーズバーガーを好む理由として、
②食文化のおいしさ
④情報がリードするおいしさ
上記2点の影響が強いように感じました。
また、食べ過ぎない対策としては、
①生理的なおいしさ を欲する状態に持ち込む
そういったことも、アリかな、と。
(ジムやランニングするなどして)
◆最後に
上記、4つのチェックリストを用いて、
「なぜ私は、この味を、おいしいと思うのだろう?」と、
振り返ってみては、いかがでしょうか。
ついつい食べ過ぎ、飲み過ぎてしまう、
年末年始に、役立つのかも知れません!
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