2013年12月21日土曜日

「酸っぱい!」が長続きしないのはなぜ?

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もうすぐ、クリスマス。
プレゼントはもうお決まりでしょうか。
私は、珍しい調味料のセットを検討しています。




今回は、『酸味』についての、お話です。





















(画像は、アプリコットとオレンジのビネガー。最近のお気に入りです。)





酸っぱい味は、長続きしないことが知られています。

酸っぱい味の酸、つまり水素イオンですが、
唾液にはこの水素イオンを減らす働きがあります。

唾液に含まれている重炭酸イオンがその働きを担っていますが、
これを水素イオンの緩衝作用といいます。


酸っぱい食べ物の代表、
梅干し、レモンなどを想像するだけでも唾液が出てくるのは、
条件反射とよばれる現象です。

以前食べた酸っぱい味を覚えているために、
考えただけでも唾液が出てしまうのです。

実際に酸っぱい食べ物を食べなくても、
口の中では酸っぱい味を弱める準備が出来ているというわけです。


実は、唾液に含まれる成分は、
出てくるスピードによって変化することが知られています。

食事中の唾液の重炭酸イオンの濃度
食事をしていない時よりも、
なんと約五十倍にも増加しているのです。

反射的に、「酸っぱい」を中和しようとする仕組みが、
酸味を長続きさせない理由だったのです。





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