2014年7月11日金曜日

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味覚に関する調査結果について

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【更新】「食欲」に関するインタビュー

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今回、インタビューに応じていただいたのは、摂食行動をコントロールする神経ぺプチド「オレキシン」を発見した櫻井武さん(金沢大・教授)。味覚は、食行動の一環ということもあって、今回、櫻井先生には、「食行動」を軸に、ご説明いただきました。気さくな櫻井先生のお人柄がにじみ出る楽しいインタビューになりました。


            オレキシンは、視床下部の神経細胞により生産され、
            覚醒や摂食行動を促進し、空腹時には、食欲を生み出すために
            覚醒を高める働きのあることが明らかになりました。






斉藤:櫻井先生の(以下、櫻井)著書「食欲の科学」の中で、“動物が食事を摂らないでいる時間が長くなり、体内のエネルギーレベルが下がると、活動量が増えていく“といった箇所があったかと思います。
 
櫻井:そうですね。

斉藤:エネルギーが足りなくなっていくと、活動量は減っていくような気がしますが・・・。

 櫻井:じっとしていると餓死してしまいますよね。それよりも、覚醒レベルを上げ、食物を探しに行った方が生存戦略としては正しいはずです。

斉藤:だから、お腹が空いていると、なかなか寝れないのですね。
 
櫻井:「覚醒する」ことは、摂食行動にとって非常に重要なファクターであり、それに関与しているのが、オレキシンなんです。



斉藤先生の著書に、“ストレスは食欲を抑制する”と書かれた箇所がありました。個人的に、ストレスがたまったには、ついつい食べ過ぎたり飲み過ぎたりてしまことが多いのですが…

 
櫻井それは、“ストレス”ではありませんね。ストレスを受けると、食欲メカニズムは、『食べない』方へ向かうんですよ。もう少し詳しく説明しますね。精神的、肉体的なストレスは『情報』として神経を伝わり、視床下部室傍核に到達します。そこでCRH*ACTH*と順に分泌があり、最終的に副腎皮質ホルモンが増加します。これにより、糖代謝をはじめ、蛋白質や脂質代謝が抑制されます。また、胃のぜんどう運動も抑制されます。結果、『食べない』といったことになるのです
 
斉藤なるほど。では、私が考えていた“ストレス”は、ストレスとは呼べないんですね…。よくよく考えてみると、たしか
 
櫻井残念ですが、そうかも知れません







食べすぎないためのヵ条


櫻井:普段から、水分を多くとるように心がけた方が良いですね。水分摂取により胃が伸展します。そうすると、食欲を高めようとするグレリンの分泌が減少し、食欲の抑制にもつながります。

斉藤:ではさっそく、本日の夕飯から、そうすることを心がけます。

櫻井:よく噛んで、存分に味わって下さいね。



櫻井先生の著書はコチラです